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少し色を足してみる

前の記事までの作業で、キセキレイの体を黄色と灰色に塗り分けるところまで完了しました。 この記事では、キセキレイの体に色や模様を描き足します

胸と腹部にオレンジ色の線を入れ、目の下と羽の付け根に白色を足し、背中に3本の暗い線を描き足します。

まずは胸と腹部のオレンジ色の線からです。

1. 胸と腹部にオレンジ色の線を入れる
1. 胸と腹部にオレンジ色の線を入れる

上図のように胸と腹部にオレンジ色の線を入れます。 なお、上の例では以下のツールやブラシ設定で描画しました。

使用ツール 折れ線ツール
ブラシ Bristles-4 Glaze
サイズ 40
不透明度 100%

次に目の下を白色で塗ります。

2. 目の下に白色の短い線を入れる
2. 目の下に白色の短い線を入れる

上図のように目の下に白色の短い線を入れます。 上の例で使用したツールや設定は以下の通りです。

使用ツール フリーハンドパスツール
ブラシ Airbrush Soft
サイズ 40
不透明度 100%

続いては、背中に3本の暗い線を描き入れる作業です。 ただし "暗い線を塗る" というよりは "暗くする" という表現の方がピッタリくる作業内容です。 なお、新たなツール "直線ツール" を利用します

3. 直線ツールを選択
3. 直線ツールを選択

上図のように画面左部にあるツールボックスから直線ツールを選択します。

直線ツールはドラッグで直線を引くことができるツールです。 ベクタレイヤではシェイプ(パス)として描かれますが、ペイントレイヤではラスタ画像になります。

なお、ドラッグ開始点と終了点の間に直線を引くため手ブレの影響はありません

次に描画色を変更します。 暗い色なら何でもいいのですが、今回は暗い赤色にしましょう。

4. ツールバーの[描画色]ボタンを押す
4. ツールバーの[描画色]ボタンを押す

上図のようにツールバーの[描画色]ボタンを押します。

5. 暗い赤色を設定する
5. 暗い赤色を設定する

上図のように『色を選択』ダイアログが開きますので、以下のように暗い赤色を設定して[OK]ボタンを押します。

128
0
0

次にブラシを選びます。

6. ブラシに "Basic-1" を選択する
6. ブラシに "Basic-1" を選択する

上図のようにブラシプリセットパネルから "Basic-1" を選択します。

続いてブラシのサイズを変更します。

7. ツールバーの "サイズ" を 20 に
7. ツールバーの "サイズ" を 20 に

上図のようにツールバーのサイズを 20 にします。

続いて合成モードを変更します。 なお、合成モードとは "レイヤ上の元の色とブラシの色(描画色)をどう重ね合わせるか" の指定です。

8. ツールバーの合成モードをクリック
8. ツールバーの合成モードをクリック

上図のようにツールバーの合成モードをクリックします。

9. 合成モードの一覧から "輝度" を選択する
9. 合成モードの一覧から "輝度" を選択する

上図のように合成モードの一覧が表示されますので、一覧から "輝度" を選択します。

合成モード "輝度" は描画色で塗るのではなく、レイヤの元の色の明度を描画色の明度で置き換えるモードです。 色相と彩度はレイヤの元の色のものが残ります。

  
合成モードの一覧に "消去" がありますが、これは消しゴムとして機能します(選択すると消しゴムモードに切り替わります)。

では、直線ツールで線を引きましょう。

10.  背中を斜めに後方へドラッグ
10. 背中を斜めに後方へドラッグ

上図のように背中を斜め後ろにドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

11. ドラッグ開始点と終了点の間が暗くなる
11. ドラッグ開始点と終了点の間が暗くなる

上図のようにドラッグ開始点と終了点の間が直線的に暗くなります。 描画色に設定されている "暗い赤色" で塗られる代わりに暗くなりました。 これが合成モード "輝度" の作用です。

  
はみ出した部分が "暗い赤色" なのは、選択中のレイヤの当該部分が透明であるためです。 合成モード "輝度" では元のレイヤの色相と彩度が残りますが、元が透明の場合は描画色の色相と彩度で置き換えられます。
12. さらに2本の線を引く
12. さらに2本の線を引く

上図のようにさらに2本の線を引きます。

これで暗くする作業は終わりです。 合成モードを戻しておきましょう。

13. 合成モードを "通常" へ戻す
13. 合成モードを "通常" へ戻す

上図のように合成モードを "通常" へ戻します。

続いて、はみ出した部分をきれいにします。 消しゴムで消しましょう。

14. ブラシに "Eraser Circle" を選択する
14. ブラシに "Eraser Circle" を選択する

上図のようにブラシプリセットパネルから "Eraser Circle" を選択します。 丸消しゴムのブラシです。

15. 体からはみ出した部分を通過するようにドラッグ
15. 体からはみ出した部分を通過するようにドラッグ

上図のように体からはみ出した部分を通過するようにドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

16. ドラッグした部分が消える
16. ドラッグした部分が消える

上図のようにドラッグした部分が消えます。 同じ手順で、まだ残っているはみ出した部分を消してください。 表示倍率を上げると作業しやすいと思います

  
消し終えたら、キーボードの2を押して表示倍率を調整してください。
17. はみ出した部分を消す
17. はみ出した部分を消す

上図のようにはみ出した部分を消します。

次に、3本の暗い線の下側の境目を真っ直ぐにします。 現状では線の端が丸みを帯びていますが、これを直線的にしましょう。 具体的には体の灰色で上塗りします

まずは描画色を灰色にします。 今回はキャンバスから色を採取してみましょう

18. CTRLを押しながらマウスの左ボタンでクリックする
18. CTRLを押しながらマウスの左ボタンでクリックする

上図のようにキーボードのCTRLキーを押しながらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

19. 描画色に色が採取される
19. 描画色に色が採取される

上図のように描画色に色が採取されます。 このようにキーボードのCTRLキーを押しながらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックすることで、色を採取することができます。

なお、正確にはマウスのボタンを離した位置の色が採取されます。 つまり、ドラッグでも色を採取することができます。

  
選択中のレイヤの色ではなく、キャンバス上の見えている色が採取されます。 つまり、表示状態のレイヤが重ね合わされた結果の色です。
  
右クリック/右ドラッグすると背景色に採取されます。
20. ブラシは引き続き "Basic-1" を利用する
20. ブラシは引き続き "Basic-1" を利用する

上図のようにブラシは引き続き "Basic-1" を利用します。

21. ブラシのサイズも 20 のまま
21. ブラシのサイズも 20 のまま

上図のようにブラシのサイズも 20 のままとします。

では、灰色の線を引いて3本線の端の丸みを解消しましょう

22. 暗い3本線の端を通過するようにドラッグ
22. 暗い3本線の端を通過するようにドラッグ

上図のように暗い3本線の端を通過するようにドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

23. 3本線の端が直線的になる
23. 3本線の端が直線的になる

上図のように3本線の端が直線的になります。

最後に羽の付け根に白色を足します。

24. 羽の付け根を白色で塗る
24. 羽の付け根を白色で塗る

上図のように羽の付け根を白色で塗ります。 なお、今回は以下のツールやブラシ設定を利用しました。

使用ツール フリーハンドブラシツール
ブラシ Airbrush Soft
サイズ 100
不透明度 100%
  
  

まとめ

直線ツールではマウスのドラッグでパスの線を引くことができます。 ドラッグ開始点とドラッグ終了点は直線でつながれるため、手ブレの影響はありません。

ベクタレイヤではシェイプ(パス)として描かれますが、ペイントレイヤではラスタ画像になります。

操作/コマンド 説明
[直線ツール]ボタン 直線ツールを選択する
(直線ツール選択中)
マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグ
ドラッグ開始点と終了点を直線でつなぐ
※ベクタレイヤであればシェイプ(パス)が作成される

キーボードのCTRLキーを押しながらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)をクリック・ドラッグすることで、描画色にキャンバスから色を採取することができます。 なお、マウスの右ボタン(マウスの右ボタン)のクリック・ドラッグでは背景色に色が採取されます。

操作/コマンド 説明
(キャンバスの上で)
CTRL+マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)
描画色にキャンバス上の色を採取する
(キャンバスの上で)
CTRL+マウスの右ボタン(マウスの右ボタン)
背景色にキャンバス上の色を採取する

Kritaには "レイヤ上の元の色とブラシの色(描画色)をどう重ね合わせるか" を指定するための合成モードと呼ばれる設定項目があります。

初期の合成モードである "通常" であれば、描画色でレイヤが塗られます。 これを他の合成モードに切り替えることで、様々な特殊な描画を行うことができます。

例えば合成モードを "輝度" に変更することで、明度だけを変化させて色相と彩度はレイヤの元の色のものを残す、という描画を行えます。